とあるアイドルの備忘録

アイドルの心の内と備忘録です

3 . 結晶星

 

2018年11月17日、お披露目の日

その次の日にわたしが自分用の日記アプリで実際に書いてたものに少し手を加えて投稿するね

おばあちゃんになっても思い出したい日

 

当時のわたしは何もわかってなくてめちゃくちゃなこと言ってたりするかもしれないけど、それがこの世界に急に飛び込んだ無知でただ普通の女の子の実際の感想

 

他のアイドルがどうかなんかわたしは知らない、少なくともわたしはそう思ったってこと

 

こんなこと記事にしてどうするのって思われてもこれは立花菜波のリアル、あくまでも日記

少し長い備忘録

 

もしかしたらイライラしちゃうかも知れない

失望するかも

見たくない人は今ここでUターンしな!!!

 

大目に見てあげてね

では

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2018/11/17

お披露目の日

 

朝からずっと怖かった

楽しみだとか嬉しいだとかそんなキラキラしたものは頭になくて、ただただ本当に怖かった

 

不慣れな東京の電車も、バンドマンとしてじゃなくアイドルとして向かうライブハウスも、お化粧をしてるメンバーの姿も全部怖かった

ライブハウスの中でお客さんの顔を見るけど、もちろん誰1人知らなくて

「わたしが今日ここからアイドルになるなんて本当か?」ってどこかでまだちょっと夢みたいに感じてた

 

 

わたしは顔が薄い

普段からそんなにお化粧もしてこなかったからステージ映えするお化粧も知らない

涙袋の作り方も、ノーズシャドウの入れ方も、なに一つ知らなかった

なんだか少し恥ずかしかった

 

 

ステージにあがる前、背中を叩き合った

わたしはずっと小さく震えてた

それを誤魔化すようにへらへら大きな声で話してた

ただ間違えないように、転ばないようにってそんなことばかり考えてた

 

 

ステージにあがって思ったこと

楽しかったけどあんまりキラキラしてなかった

やり切ったかと言われたら素直にうなずけない

お客さんの顔はあんまり見れなかった

汗もあんまりかかなくて達成感だとかもあまりなかった

(今思うと、意識が他のことに向きすぎて余裕がなくてステージに真剣じゃなかったんだろうな〜と)

 

 

みんなにコールがあってもわたしにはなかった

誰一人わたしのことを知らないもんなそりゃそうだ

そんなこと普通のことなのにな〜〜

やっぱいろんなことに期待してたみたいでめちゃくちゃ孤独に思えた

 

 

特典会なんて誰もくるはずないって思ってたから、楽屋から特典会のスペースに降りるまでが本当に苦痛

帰りたくてたまらなかった

 

 

案の定、SKIRMISHの特典会場に行った時わたしの特典会列のカードだけが机の上に置かれてた

みんなのカードは誰かが持ってて、後ろの人に回しあってたのに

誰も来るはずないとか言いながら少しは期待してたのが正直な気持ち

 

一番に思ったことは"恥ずかしい"だった

『お披露目なのにあの子誰も並んでないな』とか『かわいそう』とかそんなこと思われてるの?

恥ずかしかった帰りたかった

社長にもうわたし帰っていいですかどうせ誰も来ないですって半泣きで伝えた

 

 

どこに立てばいい?

狭い会場の中で賑わう列の中で、誰も並んでないわたしにスペースなんか必要ない

どんな顔したらいい?

楽しそうな顔?寂しそうな顔?誰か来てって顔?誰も見てないでしょう

演者なのかスタッフなのかわからないところに立ちながら特典券を売ってた社長と話してた

わたし以外のメンバーの特典券を買いに来るお客さんに気まずく思わせないようにへらへらしながら

 

「急に大阪から来たお前のことを知ってる奴なんか誰もおらん、今日は気にするな、最初はそんなもんやしお前は大丈夫」

そんなことを言われたけど、こういう世界を知らないわたしは、デビュー時にMV出してナタリーにまで載ったら少しは………ってどこかで期待と変なプレッシャーを感じてたらしい

大丈夫ってなんだ?すでに足を引っ張ってしまっているんだが?って焦ってた

 

 

だってさ、お披露目ってやっぱ注目されるし

実際結構な数のお客さんがSKIRMISHのお披露目を見に来てくれてたし

常に恵まれた環境で始めさせてもらってるし

かっこいい衣装があって、素敵な曲をもらって、いいパート歌わせてもらって

それでもわたしには誰も目もくれない

 

 

何度も言うけど、本当に何も知らないから

それが普通!そんなもんだ!思いあがるな!とか思われたって知らんから

少なくともわたしの横では楽しそうにお客さんとお話をして、また次の人が待ってくれてるみんながいたわけで、そんな中で最初から誰もわたしと話そうともしてない環境にいたの

それが悲しかったって話

 

あの賑やかな会場の中で孤独を感じてたのはきっとわたしだけだと思う

 

わたしは訳あって大阪から通わせてもらってるんだけど、何のためにせっせと東京に通ってるんだろう

みんなにも申し訳ないな、力になれないかもしれない、足を引っ張るかも知れない

この先もずっとこんな感じが続くのかな、誰もわたしを見ることはないのかなとか

とにかくネガティブなことを考えながら一時間過ごしてた

 

 

最終的にその日わたしのところに来てくれたのは2人

2人の女の子

その2人と話した内容は今も覚えてるしその2人のことはこの先も忘れないと思う

わたしのはじめてのお客さん

 

 

あの時のわたしには誰かを惹きつける魅力がなかった

勝手に期待して思い通りにいかずに落ち込んでただけ

今考えたらわかるけどあの時はそれに気づく余裕はなかった

 

 

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(これはその日のツイート

半分は嘘

かっこつけなわたしの見栄)

 

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帰り道みんなとバイバイした後、電車の中でめちゃくちゃ泣いた

『悔しくて悲しくて惨めで虚しくて

想像してた自分とかけはなれた自分に失望した

もうこんな思いしたくない

次のライブが怖いステージも特典会も怖い

誰も菜波のこと見てへんし必要としてへんやん

こんなん続くん耐えれへん辞めたい』

(これは何も編集してない実際に書いてたその時のままの文)

 

 

わたしは今まであまり挫折とかしたこともなかったし、こういう思いをしたことがなくて

たった一回で弱い女と思われても仕方ないと思う

けどこの時は本当に苦しくて自分が否定されてる気分になって

これ以上自分が苦しむ前に辞めたかった

逃げたかった

 

もう嫌だって見に来てくれてた一ノ瀬恵麻に泣きながらラインした

 

 

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わたしのリア友で親友、姫事絶対値の一ノ瀬恵麻

"きっかけ"で話したアイドルになった友達はえまのせ

その日のライン

ずっとずっとえらいよ頑張ったねって褒めてくれて、そのあともわたしがお客さんとはじめましてした報告をするたびに一緒に喜んでくれた

わたしの親友

 

 

 

 

逃げたくて仕方なかったわたしが辞めなかったのは、一ノ瀬恵麻とあの日来てくれた2人のお客さんがいたから

また来るねって言ってくれたから

 

 

わたしにはキャパがある

これから来てくれる人のことたくさん覚える余裕がある

このスタートだから、これから来てくれるお客さんひとりひとりを誰よりも大切にできる感謝できる

来てくれることが当たり前じゃないことをわたしは知った

(これは2019/12/9現在のわたしの気持ちだけど、わたしは自分のことを好きでいてくれているお客さんのことを今でも本当に大切にしてる

これだけは誰よりも自信がある

それはこの日があったからで、たまにこの日のことを思い出す

今来てくれてるみんなのこと、当たり前じゃないって感謝しろって気持ちが締まる

今となると大切な日)

 

 

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今回は結構殴り書きみたいなこともしてたのを無理やり記事にしたから読みにくかったかもね、ごめんなさい

 

読んでくれてありがとう

とりあえずオーディションに合格してアイドルを始めるまでの話はここで終わり

上手に締めれなくてごめんなさい

これはわたしの備忘録でもあるから許してね

 

 

どうでしたか?

失望したり腹立たしく思った人もいるかもなあ

でもそれでも書きたいと思ってたことだから書いた

リアルなことを伝えたいなと思ってるので

よく強いねってよく言われるけど、全然そんなことないよ

たった一回でこんなにも心が折れるくらい弱い

今思うと情けないし何言うてるんやって思う(笑)

この一年で強くなったなわたし

 

 

この日に比べて今はどうとかそういう話じゃなくて、この日があったから今みんなが思う立花菜波がいるんだなってそんな風に見てほしい

 

 

来てくれるお客さんの存在はわたしの中ではすごくすごく大きくて大切

いつかわたしの中でのお客さんの存在についても書けたらいいな

いつもありがとう

 

 

また書きますね

 

 

(結晶星 / KANA-BOON)